安倍首相は、ロシア外交に期待しすぎている。いくら日本側がプランを提案しても、ロシアは押しつけプランとしかうけとらないから、互いのすり合わせが必要なことである。しかし、日本側の民間企業が投資などや各種移転などに消極的であるのでうまくいかない。つまり、中長期展望に懐疑てきであるからである。それは、ロシアの国内問題である。プーチン大統領の人気はある程度保たれているものも、欧米による制裁で経済的に低迷している。これの問題は領土問題に起因しているので、領土問題は絶対に触れたくない。また、欧米と歩調を同じくする日本との平和条約締結もいまは時期でないことを国内でも望まれていない。故に、ここでの交渉ではロシアの思うところを日本側がやってくれればいいと思っている。ようは資源を買ってもらって必要な製品と技術が欲しいということである。また極東の開発にお金を出してくれということである。あまり、日本にメリットがない。また、もくろみの中国の抑止力にも懐疑的である。なぜ、アメリカのオバマ大統領との会談を避けていたのかのほうがいまとなってはマイナスである。もっと訪米を多くすべきであったのではないか。
 また、日中関係においても、付き合い方が間違っている。日本の限界と大国としての付き合い方である。日本の味方づくりが出来ていないのに対中政策を展開したから、周辺国が付いてこないのである。日本と中国を比べた時にどちらが投資をしてくれるかというと中国の方である感覚がある。10億以上の人口の中国が経済発展すればかなりの脅威なのである。であるからその国に対抗するには、それなりの戦略を立てなければならない。10年、30年、50年の展望をもっての世界戦略のなかで考えることが必要である。アジアから観光だけで一時しのぎはできるが、もっとITのアメリカのシリコンバレーがかつていわれたような、世界的に日本でなければだめだというものを作りあげることが必要なのである。世界の研究者が来たくなる国にするとかしなければだめである。